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サメハダホウズキイカの若体
サメハダホウズキイカの若体

サメハダホウズキイカ科

全世界の温帯域に分布し、表層から水深700mほどに生息。外套長13cmほど。外套膜は半透明の樽形で、表面は無数の軟骨状突起におおわれて、ざらざらとしたサメ肌状。小さな丸いひれをもちます。眼は比較的大きく、腹面に14個の発光器があります。腕には2列の吸盤が並び、触腕の先端の掌部には4列の吸盤が並びます。水中では掌部の付け根を合わせたようなポーズをとるのがしばしば目撃されますが、これは餌にしている小さな甲殻類などを捕る際に触腕の先端だけをペンチのように広げてつまむときの行動として知られています。危険を感じると、腕や頭部を胴体の内側に縮めて球体状になることができます。

ギンオビイカ
ギンオビイカ

ダンゴイカ

駿河湾から九州までの太平洋岸と瀬戸内海、台湾海峡、フィリピンのスル海盆、グレートオーストラリア湾に分布。沿岸域の水深200mほどの砂泥底に生息し、底引き網で多く混獲されます。外套長4cmほど。体は多数の色素胞におおわれ、外套膜の側面に5mmほどの銀色に光る帯があるのが特徴で、和名の由来です。腕の吸盤は2列。触腕先端の掌部が狭く、13~16列ほどの微小な吸盤が並びます。外套腔内にある墨袋の上に丸みを帯びた発光器があり、生きているときは外套膜から透けて見えます。本種の墨は黒い墨汁状ではなく発光する液状で、これを吐き出すことで相手を驚かす効果があると考えられます。

タテジマミミイカダマシ
タテジマミミイカダマシ

ミミイカダマシ科

眠そうな眼で夜の海を徘徊するイカがいます。体全体に白黒のしま模様があり、まるでパジャマのよう。英名はストライプド・パジャマ・スクイッドで、まさに名は体を表しています。本種は外套長5cmほどの小さなコウイカの仲間で、体の中に毒をもつことが知られており、捕食者に自分が危険であることを示すために、このように派手な模様をしていると考えられています。主にオーストラリア南岸の浅い砂地に生息し、日中は砂の中にひっそりと潜っていて出会うことは少ないですが、夜は餌を探すために砂の中から出てきます。メスは岩の下や瓦礫(がれき)の下に卵を1粒ずつ大量に産みます。孵化したイカは卵から出てすぐにしま模様を表すことができます。

マダコ科の一種の幼体
マダコ科の一種の幼体

マダコ科

全長4cmほどの透明な体に、赤や黄色の大小の色素胞が並んでいるマダコ科の幼体。腕には赤褐色のしま模様がほぼ等間隔に並んでおり、眼の上部にわずかな突起が見られます。写真はフィリピンで撮影されたもので、種類としてはWunderpus 属かAbdopus属だと考えられます。タコの幼体は中層を漂いながら分散し、餌となる小さな甲殻類の幼生などを捕えたり、魚などの捕食者が寝ている夜の時間には、暗闇に紛れながら自分のすみやすい場所を探し、よい場所にたどりつくと、そこに着底して底生生活へと移ります。

オオマルモンダコ
オオマルモンダコ

マダコ科

全長7cmほどのヒョウモンダコの仲間で、西太平洋や南太平洋の亜熱帯・熱帯域のサンゴ礁に生息し、国内では南西諸島に分布。ヒョウモンダコに比べると、周囲が黒くふちどられた、はっきりとした大きな丸い青いリングが現れるのが特徴。生態や毒をもつことなどはヒョウモンダコと同じです。海水浴などでこのような青いリング模様を体全体にもったタコに出会った場合は、手を出さずに、離れてそっと見るだけにしましょう。実は毒をもつタコはヒョウモンダコの仲間だけではありません。私たちが食用として最も利用しているマダコの唾液腺にはセファロトキシンというタンパク毒があり、甲殻類を捕まえる際に麻痺させる効果があります。この毒は人に対してもそれなりの効果があり、咬まれると患部の麻痺症状などを引き起こします。



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ダイオウホウズキイカ(サメハダホウズキイカ科)
ダイオウホウズキイカ(サメハダホウズキイカ科)

ダイオウホウズキイカはダイオウイカと異なり、胴部は太く、腕が短く、胴体の約半分を占めるほどの巨大なひれがあるのが特徴。発見されたのは1925年のことで、頭部と腕が南極海で捕獲されたマッコウクジラの胃の中から出てきたのが最初ですが、謎の多い巨大イカです。南極海に分布し、水深1,000~2,000mほどの深海に生息しています。写真は2007年2月に南極海で捕獲された個体で、ほぼ完全な状態でニュージーランドの国立博物館テパパに持ち込まれました。全長は約8mと、長さこそダイオウイカにおよばないものの、その体重は約500kgと計測され、世界で最も重いイカであることは間違いありません。最大で600~700kgになると考えられています。

左頁:ケンサキイカの幼体、右頁:ソデイカの幼体
左頁:ケンサキイカの幼体、右頁:ソデイカの幼体

左頁:生まれたばかりの体長2mmほどのケンサキイカの幼体には、すでに宝石のような色とりどりの色素胞(しきそほう)が備わっています。色素胞は体が成長してもその大きさはほとんど変わらないことから、この幼体がどれくらいの大きさなのかがわかります。

右頁:ソデイカの幼体は茶色い色素胞(しきそほう)でおおわれた帽子のような外套膜(がいとうまく:胴体)をもち、この独特の姿から、ほかのイカの幼体とは容易に区別できます。ソデイカは卵を巨大なソーセージ状の浮遊卵として産むことが知られています。浮遊卵は直径30cmほど、長さ1.5mにもおよぶ全体的に赤紫色を帯びた円筒形で、中には数万個もの卵が帯状に並んでいます。浮遊卵はしばらくの間、潮の流れとともに表層を漂うことから、しばしばダイバーや漁師に目撃されます。

オーストラリアコウイカ(コウイカ科)
オーストラリアコウイカ(コウイカ科)

オーストラリアの南半分、西はシャーク湾以南、東はブリスベンからタスマニア沿岸にかけて、およびニューカレドニアの南部沿岸に分布。水深100mほどの岩礁域、砂地や砂泥底(さでいてい)の藻場(もば)などに生息。外套長(がいとうちょう:胴体の長さ)50cm、体重は10.5kgにおよび、コウイカ類の中では世界最大級。体は通常、緑色または黄色を帯びた茶褐色。眼の上に、2列になった葉のような形の突起が3つあります。主に魚や甲殻類(こうかくるい:エビやカニの仲間)を食べるほか、死んだ魚まで食べる大食漢として知られます。

左:アカイカ科の一種、右:カリフォルニアヤリイカ
左:アカイカ科の一種、右:カリフォルニアヤリイカ

左:空を飛ぶイカがいます。これはアカイカ科のイカに見られ、代表的なものではトビイカやアカイカの若体などです。イカは水中で頭部と外套膜(がいとうまく:胴体)の隙間から吸い込んだ水を、漏斗(ろうと:水管)から強く噴出することで水面に飛び出し、空中でも体内に残った水を噴き出しながら推進力を得ます。そして、ひれと腕を翼のように広げて揚力(ようりょく)を得ながら滑空するのです。

右:アラスカ南東部からカリフォルニア半島南端までに分布。ワシントン州からカリフォルニア州に多く、沿岸から水深200mほどに生息。外套長(がいとうちょう:胴体の長さ)16cmほどまで。ツツイカの仲間の多くは生涯、集団で行動します。捕食者から捕食される確率を低くし、繁殖する時や捕食の際に、効率を高めるためだと考えられています。

マダコ科の一種の幼体(マダコ科)
マダコ科の一種の幼体(マダコ科)

全長4cmほどの透明な体に、赤や黄色の大小の色素胞(しきそほう)が並んでいるマダコ科の幼体。腕には赤褐色のしま模様がほぼ等間隔に並んでおり、眼の上部にわずかな突起が見られます。写真はフィリピンで撮影されたもので、種類としてはWunderpus 属かAbdopus属だと考えられます。タコの幼体は中層を漂いながら分散し、餌となる小さな甲殻類(こうかくるい:エビやカニの仲間)の幼生などを捕えたり、魚などの捕食者が寝ている夜の時間には、暗闇に紛れながら自分の棲みやすい場所を探し、よい場所にたどりつくと、そこに着底して底生生活へと移ります。



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